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主シヴァはクリシュナの偉大な献身者


今年の3月12日はシヴァ・ラトリと言い、シヴァとパラヴァティの結婚を祝う日です。


今回は主シヴァについてご紹介したいと思います。


主シヴァは3人のグナ・アヴァターラの中で宇宙の破壊を司っています。


主ブラフマー 激情の様式・宇宙の創造を司る

主ヴィシュヌ 徳の様式・宇宙の維持を司る

主シヴァ 無知の様式・宇宙の破壊を司る


主シヴァは主クリシュナの最も純粋な献身者の一人であり、神々の中でも最高位とされています。なぜならブラフマーはクリシュナの質の78%を持ち合わせているのに対し、シヴァは84%を持ち合わせています。


ちなみに(ジーヴァ)生命体は78%までクリシュナの質を持ち合わせることができます。つまり、ジーヴァはブラフマーになることもできるのです(宇宙にはたくさんのブラフマーがおり、ブラフマーは一種のポストのようなもの)しかし、生命体がシヴァになることはできません。シヴァはシヴァ・タトヴァといい、ジーヴァ(生命体)でもなく、クリシュナでもなく、永遠に超越的な立場を保っています。


ヴァイシュナヴァはシヴァを崇拝してもいいのか?


シュリーラ・プラブパーダ曰く、ヴリンダーヴァナの住人は時々マハ・シヴァ・ラトゥリを祝いました。ナンダ・マハーラージと彼の仲間たちはアンビカヴァナに行き、そこで主シヴァを崇拝しました。しかし彼らは主シヴァを至高主として崇めるのではなく、シヴァに「いつも悪魔たちが私たちの愛しいゴーパールに痛い目を合わせようとしてます。どうかゴーパールを守ってください」と祈っていました。


ある献身者がシュリーラ・プラブパーダにシヴァの崇拝をしていいのか問われた際、行うことは別に間違ってはいないが、崇拝のムードがとても大切だとお答えになりました。私たちはヴァイシュナヴァとして、神々であり、最も偉大な献身者でもあるシヴァに敬意を表し、献身奉仕における恩恵を授けてもらえるよう祈るべきです。


主シヴァのヴァイシュナヴァとしての質をいくつか見ていきましょう。


思いやり

ミルクの海が神々と悪魔たちに攪拌され、毒が出てきた時、シヴァはどちら側にもついていなかったが、他の人が毒を飲んで死ぬことに耐えられず、思いやりの心から、自ら毒を飲むことにしたのです。


謙虚さ

ある時、クリシュナの孫であるアニルッダは悪魔的な王、ヴァナスラの娘であるウシャと恋に落ちました。彼は彼女と宮殿を抜け出すのですが、それを気に入らなかったヴァナスラはアニルッダを誘拐し、牢屋に閉じ込めました。これを聞き、クリシュナは自分の孫のために闘うことを決心し、郡を引き連れ、ヴァナスラの王国に向かいました。しかし敵側にはシヴァがついていました。


ヴァナスラは主シヴァを信念深く崇拝していました。シヴァはヴァナスラの厳しい苦行に満足し、彼が望む恩恵を与えることにしました。彼が望んだのは、シヴァは何があっても常にヴァナスラのことを守もるということでした。結果、クリシュナがヴァナスラと闘うことになった際、主シヴァはヴァナスラに付き、彼を守らざるおえませんでした。


その後、シヴァはクリシュナの敵側についてしまったことを許してもらうため、常にクリシュナの番人になることを望みました。ですから今でも聖地にいくと、シヴァはゴーペシヴァラ・マハデーヴァやカメーシュヴァラ・マハーデーヴァとして、番人の役割を担っていらっしゃいます。


ここで重要なのが、シヴァが奉仕の種類に執着していない点です。シヴァは奉仕そのものに愛着を持っているのです。


人の良い点を見出す

ある時、お寺の鈴だけを盗む泥棒がいました。シヴァの寺院にある黄金の鈴のことを聞きつけ、彼は夜中にその鈴を盗みに行きました。しかし鈴は高いところにあり、届かなかったため、彼は近くにあったシヴァ・リンガンによじ登ったのです!ちょうどその時、主シヴァが現れました。驚いた泥棒は「鈴にほこりがついていたので、きれいしようとしたんです」と言い訳しました。同時に、彼はシヴァにこう尋ねました。「人々は普段なかなかあなたにお会いすることはできないのに、なぜ今回はこんなにも早く現れたのですか?」主シヴァはこうお答えしました。「お花やお金、時間や努力を捧げにくる人はたくさんいるが、自分自身を捧げてくれた人はあなたが初めてだからです。」この泥棒はシヴァ・リンガンに両足を載せたため、主シヴァは彼が全身を捧げていると受け取ったのです。


このように、主シヴァは人の欠点をみず、良いところだけをみるのです。私たちは白い布に黒い点を見つけるかのように、人々の欠点ばかり見つけては、非難しますが、主シヴァは黒い布に白い点を見出します。バクティが増えれば、謙虚さも増し、人の良いところを見出す力も伸びるのです。






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