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ティラクをつける理由



ヴァイシュナヴァ、献身者の印といえば、ティラクです。このティラクにはどういう意味があり、なぜ献身者はティラクをつけるのか、そして最後にティラクの付け方を紹介します。


ティラクの意味

ティラクは主クリシュナに身を委ねていることを表します。従っているサンプラダーヤによって形などは変わりますが、ヴィアシュナヴァがつけるティラクのVのような形はヴィシュヌの御足を象徴し、先端の三角のような形は主の御足に捧げられるトゥラシーの葉を象徴します。私たちはクリシュナに直接近づくのではなく、トゥラシー・デーヴィの慈悲によってのみ、シュリー・シュリー・ラーダ・クリシュナへの純粋な献身を育むことができるため、ティラクもトゥラシーの葉が表しています。


ティラクをつける理由やティラクの意味には諸説ありますが、ヴァイシュナヴァは特にゴーピー・チャンダナでティラクをつけます。ゴーピー・チャンダナはドヴァラカという場所からさほど遠くない地の土を指します。歴史によると、主クリシュナがこの惑星を離れた際、ゴーピーたちは体を離れるために、この地の川に入り、クリシュナについて行ったそうです。その川のほとりの土がゴーピー・チャンダナです。


ガルガ・サンヒターによると、ゴーピー・チャンダンはガンガの土よりも2000倍神聖で、ヴリンダーヴァンのほこりと同等だそうです。


ティラクをつけることにより、自分の体を浄め、お寺として定めます。また、幽霊や悪魔的な影響からも守ってくれます。もう一つの理由は、他の人たちがティラクを見ることで、クリシュナのことを思い出すためです。


ティラクの大切さを物語るお話 

昔、残酷て罪深い王がおり、たくさんのブラーフマナや赤ちゃんを身篭っている女性を殺害していました。あるとき、彼は馬に乗って狩りに出かけました。そのとき、誤って茶色い牛を矢で殺してしまいました。その後、彼の王国を乗っ取ろうと企んでいた大臣の一人が鋭い剣で王を殺しました。


死んだ王をみて、ヤマラージャの家来であるヤマドゥータ達が彼を縛り上げ、ヤマラージャのところへ連れて行きました。罪人をみて、筆記係のチトラグプタに、「彼にふさわしい罰はなにがいい」と尋ねました。チトラグプタはこう言いました。「偉大な王よ、彼は840万の地獄に投げられるべきです。彼はなに一つ、敬虔な行いをしませんでした。彼は10人もの妊婦を殺し、茶色い牛も殺しました。そして数千の鹿を森で殺しました。彼は神々やブラーフマナにも冒涜を犯しました。」


これを聞き、ヤマーラージャはヤマドゥタたちに罪人をクンビパカの地獄にある熱い油がふつふつと沸騰している大きな鍋に投げ入れるよう命じました。しかし罪人がその場所についた瞬間、宇宙の破壊に起こる火事のように熱い油は突然冷め切ってしまいました。


ヤマドゥタたちはこの出来事をヤマラージャに報告しました。ヤマラージャとチトラグプタはなにが起きたのか、話し合いましたが、この罪人は地球上にいる際、なに一つも敬虔な行いを行わなかったと結論づけました。


すると、ヴィヤーサデーヴァがその場に現れました。(ヴィヤーサデーヴァはバーガヴァタムを編纂したお方であり、クリシュナに力を授けられて化身。empowered incarnation? saktyavesa?) ヤマラージャはなぜこのような罪人が地獄の熱々の油に投げ入れられたとき、油が突然冷たくなったのか、尋ねました。


シュリー・ヴィヤーサデーヴァはこう答えました。「偉大なる王よ、あらゆる経典を学んだ星人達は、敬虔な行い、罪、精神的発展の道はとても理解しにくいことを知っています。運命によって、何らかの形で、この罪人はある敬虔な行いをしており、それによって彼は浄化されたのです。彼が死んだ場所には、誰かの手からこぼれ落ちたゴーピー・チャンダナが落ちていたのです。彼はゴーピー・チャンダナのところで命を落としたため、浄化されたのです。誰でも、ゴーピー・チャンダナのティラクをつけている人は主ナラヤナのような精神的な姿を手に入れます。そんな人を見るだけで、人はブラーフマナを殺害した罪からさえも解放されます。


これを聞き、ヤマラージャは罪人を特別な飛行機に乗せ、ヴァイクンタへと送りました。このように、偶然にでもティラクを身につけた者は浄化されるのです。


付け方 

右手の薬指の膨らんでいる部分でティラクを体の12箇所につけます。またティラクをつける際に爪を使うのはNGです。



額--om keshavaya namaha

お腹--om narayanaya namaha

胸--om madhavaya namaha

喉--om govindaya namaha

お腹の右側--om vishnave namaha

右腕--om madhusudanaya namaha

右肩--om trivikramaya namaha

お腹の左側t--om vamanaya namaha

左腕--om shridharaya namaha

左肩--om hrishikeshaya namaha

背中--om padmanabhaya namaha

腰--om damodaraya namaha

手を洗ったあと、残った水は om vasudevaya namahaと唱えながら、後頭部で拭います。


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