今年の4月5日はパンチャ・タトヴァのお一人、シュリーヴァサ・タクーラの降誕祭です!
シュリーヴァス・タクーラはナーラダ・ムニ(偉大な献身者)の化身です。彼は4人兄弟の一人で、普段から兄弟はアドヴァイタ・アーチャーリヤの家にいき、バーガヴァタムを聞き、ナマ・サンキルタンを行っていました。
シュリヴァス・タクーラと奥さんのマリニ・デヴィは主チャイタニヤの両親、ジャガンナータ・ミシュラとサチ・マタととても親しく、主チャイタニヤが生まれた後、シュリヴァスとマリニは両親のように主に愛情を注ぎ、主チャイタニヤも彼らを第二の両親と受け入れていました。
ナヴァドヴィーパにいた頃、主チャイタニヤは最も親密な交際者と共にシュリヴァサの家でキルタンを毎晩行っていました。鍵がかけられ、普通の人は入ることも見ることができず、家の中ではプレーマ・サンキールタナ、間に溢れる恍惚的なキールタンが行われていました。
しかしある夜、主チャイタニヤがシュリヴァス・タクールの家でキルタンを行っていた際、シュリヴァスの息子が熱のせいで、命を落としてしまいました。女性たちは大声で泣き始めました。それを聞いたシュリヴァスはすぐに駆けつけ、死んでいる息子を目の当たりしました。しかし彼は彼女たちに泣き止むよう言いました。
「どんなに罪深い人でも、クリシュナの聖なる御名と栄光を聞きながら死んだ人は解放される。自分の息子は主チャイタニヤと主の献身者のハリナマ・サンキルタンを聞きながらこの体を去ったのだから、とても幸運だ。だから悲しむ必要はない。また至高人格神、主チャイタニヤ御自身が私たちの家で歌って踊っている。もし泣きたいのなら、自分の心の中で静かに泣きなさい。しかし何が起きたのか、他の誰かに言ってはいけません。主ガウランガのキルタナを絶対に邪魔してはいけません。
シュリヴァスは何があっても、主チャイタニヤのキルタンを邪魔したくなかったのです。その後、シュリヴァスは大きな笑顔を浮かべてキルタンに戻り、踊り始めました。こうしてキルタンは一夜を通して続きました。
キールタンが終わり、神であり、全てをご存知である主チャイタニヤは、「今日は何かが違う。きっと何か悲しいことがここで起きたに違いない」とおっしゃいました。するとシュリヴァスは自分の息子が死んだことを告げました。主はこれを聞き、「なぜもっと早く教えてくれなかったのか」と言い、愛の涙を流しました。「シュリヴァスは自分の息子が死んだにもかかわらず、私をとても愛しているために、それを表さなかった。これほど純粋な献身者の交際を離れることなど、決してできない」と。
そして主は亡くなった息子が眠っているところにいきました。そして彼に「なぜシュリヴァス・タクーラの家を離れるのですか?」と聞きました。すると息子は再び起き上がり、こう答えました。「私は運命が許す限り、ここに残りました。しかし終わりの時がきたので、あなたの命令に従い、次の目的地に向かわなくてはなりません。私はあなたの永遠の僕であり、あなたのお望み通りに動かされます。」
このようにして、死んだ息子は魂の永遠性と一時的な肉体について話始めました。まわりにいた全員は彼に語られた精神的知識によって啓発されました。そしてシュリヴァスの息子はまた息を引き取り、解放を得たのです。
その後、主チャイタニヤはシュリヴァスとマリニにこうおっしゃいました。あなたたちは息子一人を失いましたが、私とニタイはあなたの永遠の息子です。私たちは決してあなたたちの元を離れることはありません。こうして二人は維持的な肉体に入った息子を失ったのですが、永遠である二人の息子を手に入れたのでした。
この物語に関して、シュリーラ・プラブパーダはこう教えています。
私たちは一時的な体が滅びたらなくなってしまう一時的な関係に時間を費やすのではなく、永遠で、至福と知識に溢れるクリシュナとの永遠な関係を育むべきです。この関係を育みのに大切なのが、純粋なチャンティングと、主の聖なる御名と遊戯を聞くことです。このプロセスによって、マインドに溜まった汚れを取り除き、私たちはクリシュナ・チャイタニヤの僕としての永遠の立場を思い出すのです。
シュリヴァス・タクーラの降誕祭という吉兆な日に、私たちはシュリヴァスに純粋な献身を持てるよう、慈悲を授けてもらえるよう、祈りましょう!
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