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ジャガンナータ、風邪を引く?! ースナナ・ヤトラ

今回はもうすぐ訪れる特別行事、スナナ・ヤトラを紹介したいと思います。


今年のスナナ・ヤトラは6月25日に行われます。このお祭りはとても人気のあるジャガンナータに関連するお祭りです。


ジャガンナータは宇宙の主とも呼ばれ、とても慈悲深いクリシュナの化身です。神像の中でもお寺の外に出て一般市民の前に現れる唯一(または)数少ない神像の一つであり、とても特徴的な大きな黒い目で人の心を引きつけます。東京のイスコン寺院でも主ジャガンナータが兄のバラデーヴァと妹のスバドラと祀られています。


ご存知の通り、ジャガンナータは毎年一度、バラデーヴァとスバドラと一緒にお神輿のようなカートに乗り、寺院の外の一般市民に会いにいきます。普段はお寺に行かない人も、ラタ・ヤトラの時に主ジャガンナータのダルシャンをすることができる、とても特別なお祭りです。


ラタ・ヤトラが開催される16日前の満月の夜、主ジャガンナータの沐浴が行われます。特別な沐浴は主ジャガンナータの降誕を祝うものです。プラーナによると、インドラデュムナ王が木製の神像を設置した際、この沐浴の儀式を手配したそうです。そのため、この日は主ジャガンナータの降誕した日とされています。


この沐浴が行われる前、ジャガンナータ、バラデーヴァ、スバードラ、そしてスダルシャナ・チャクラは沐浴がおこなわれるパンダルへと連れられます。そのパンダルはちょうど、外にいる観客?人たちも神像が少しだけ見えるような高さになっています。 そして当日、神像たちはたくさんのお花で飾られ、いろいろな種類の香水が捧げられます。


プリではマンガラ・アラティの後、沐浴を行う献身者たちは黄金の井戸から銅と金でできた器を108個使って水を汲みます。その時自分たちの息で水を汚さないよう、布で口を覆います。それから水はターメリック、チャンダン、アグルとお花や薬草などで清められます。そしてその水を使って、神像たちの沐浴がおこなれます。


しかしこの沐浴のせいで主は風邪をひいてしまうため、15日間、休養に入り、一般の人はお目にかかれなくなります。そしてこの間お寺の日々の儀式も中断されます。この間、神像たちはシック・ルームという特別な部屋に滞在します。熱を下げるため、たくさんの甘い飲み物やおやつが捧げられます。


この間、ヴシュワヴァスの子孫らが神像たちのペンキを塗り直したり、飾りを整えます。16日目、新たな姿をした神像たちは一般の人たちのためのダルシャンのため、外にお出になります。この時のお祭りはnetrotsava と呼ばれます。そしてこのお祭りのあと、神像たちはラタ・ヤトラのため、お寺を離れます。


ラタ・ヤトラに向けて他にもジャガンナータにまつわるお話を紹介していくので、ぜひお楽しみにしていてください!


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