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イラストで見るラーマヤーナ 超要約版

今年の4月21日はラーマ・ナヴァーミー、ラーマの降誕祭です。それにちなみ、今回はマハーバラタに並び、インドの代表的な叙事詩、ラーマヤーナの超要約版をお送りします。


ラーマヤーナは聖者ヴァルミキが編纂したサンスクリット語の叙事詩であり、ヴェーダ文献でも重要な役割を持つ大作です。本作は人間関係における様々な義務を示し、父親、召使、兄弟、妻、夫、王の理想像を描いています。


ラーマヤーナはとにかくとても長い大作なので、今回は箇条書きでラーマヤーナの出来事を紹介していきます。もっと詳しく知りたい方はぜひラーマヤーナを読んでみてください!


・ ダーサラータ王は理想的な王でした。彼にはカウシャリヤ、カイケイ、スミトラと、3人の妻がいましたが、子供を授かることができなませんでした。


・ 家族の僧侶の助言に従い、王は特別なヤジュニャ(儀式)を行い、4人の子供を授かりました。



・ カウシャリヤはラーマ、カイケイはバラタ、スミトラは双子のラクシュマナとシャトルグナを授かり、4人は長身で男前、勇敢な王子としてスクスクと育ちました。




・ ラーマはシータのスヴャヤムヴァラの儀式で見事主シヴァの弓を持ち上げ、シータのハートを捕らえました。


・ 12年間、ラーマとシータはアヨーディヤで幸せに暮らしました。ラーマは全国民に愛されており、父ダサラータの誇りでした。


・ 大臣たちの話し合いの後、ダサラータはラーマをアヨーディヤの王子として、王位に着かせることを決めました。


・ バーラタの母親、カイケイは他の妃たちとラーマの戴冠を喜んでいました。カイケイはラーマのことを自分の息子のように愛していました。


・ しかし、カイケイの女中、マンタラはラーマの戴冠を喜んでいませんでした。彼女はバーラタが王になることを望んでいました。マンタラはカイケイに「貴方の息子、バーラタが王になるべきです。ラーマが王になれば、ラーマの母親、カウシャリヤがダサラータのお気に入りの妃になってしまうわ」と吹き込みました。



・ それまでラーマの戴冠を喜んでいたカイケイはマンタラのせいで一気に考えが変わってしまいます。また、マンタラはカイケイが昔、ダサラータの王に二つの望みをかなえてもらえるという、約束をを思い出させました。


・ カイケイはダサラータ王の元にいき、その約束を果たしてもらうことにしました。何も知らないダサラータ王は快諾しますが、カイケイの望みを聞き、気を失いそうになってしまいます。その二つの望みは、バーラタが王になること、そしてラーマを森に十四年間追放するというものでした。


・ 王として約束を破れないダサラータは重い気持ちでカイケイに従います。ダサラータの指示を聞き、ラーマは理想的な息子としてそれらを受け入れ、森に向かいました。



・ ラーマと離れることなど考えられないシータは、森でも夫に仕えるため、ラーマと共に森に向かい、献身的な弟として二人を守るため、ラクシュマナもついていきました。


・ その頃、ラーヴァナという悪魔が世間の人々を脅かしていました。彼はある日、シータを見かけ、彼女に一目惚れし、彼女の誘拐を企てます。



・ シータは黄金の鹿を見かけ、その鹿がほしいとラーマにおねだりします。妻の望みを叶えるため、ラーマはその鹿を見つけにシータを離れます。しかし実はラーヴァナの手下が鹿に化けていたのです。ラーマをシータから離れさせるための作戦の一部でした。



・ ラーマはラクシュマナにシータの元を離れないよう、指示しました。しかし、シータとラクシュマナは突然、ラーマの助けを求める叫び超えを耳にします。ラーマは自分を守れるから心配しなくていいと、ラクシュマナは言いますが、心配で仕方ないシータはラクシュマナにラーマを助けに行くよう、求めます。シータを悲しませるにはいかないため、ラクシュマナはラーマを探しにいきます。しかしその前に、二人が過ごしていた小屋の周りに円を描き、シータにはその円から出ないよう告げました。


・ やっとシータが一人になったところ、悪魔ラーヴァナは物乞いをする聖者に化け、シータの元に近づきます。そして円の外から施しを乞いました。物乞いをしている聖者を断ることができないため、シータは聖者に施しを与えるため、自分を守っていた円から出てしまいました。


・ その瞬間、ラーヴァナは元の姿に戻り、シータを誘拐!😲



・ ラーヴァナが暮らすランカーに戻る際、ダサラータの旧友であった鳥のジャターユは誘拐されているシータを目撃し、勇敢にもラーヴァナを止めようとしますが、ラーヴァナによって翼に致命傷を追ってしまいました。


・ シータがいなくなったことを知ったラーマとラクシュマナは森の中でシータを探します。そして大怪我を追ったジャターユに出会い、シータがラーヴァナによって誘拐されたことを知りました。



・ ラーマとラクシュマはラーヴァナに戦いを挑む前、軍を作るために猿の群を引き連れていたスグリヴァの元にいきました。



・ スグリヴァの猿軍の一員であるハヌマーンはスパイとしてランカーに向かいました。ハヌマーンはジャンプしてランカーにでたどり着きます。



・ そこでハヌマーンはシータの居場所を突き止め、シータが無事であるということをラーマに証明するため、シータが身に付けていた指輪を渡されます。



・ しかしハヌマーンは敵に捕らえられ、尻尾に火を付けられてしまいます。しかしハヌマーンは巨大化し、尻尾でランカーの街の所々に火をつけ、火事を起こし、ラーマとラクシュマナの元に戻りました。




・ シータの無事を確認したラーマは猿の軍を引き連れ、ラヴァナに向かうことにします。ラーマは何千の猿の助けを借り、ランカーへの橋を作りました。猿たちは石にラーマの御名を書き、海に浮かばせたのです。



・ 🔥🏹🔥🏹🔥🏹 ファイト!🔥🏹🔥🏹🔥🏹 


・ ラーマの勝利!


・ ハヌマーンはシータの元にいき、ラーマの勝利を告げます。


・ シータはラーマのところに向かいますが、11ヶ月という長い期間を夫以外の者と過ごしたシータを、ラーマはすぐには受け入れませんでした。


・ 自分の純潔さを証明するため、シータは炎の中に入ります。




・ 炎の神、アグニーはシータの無実と純潔さを証言し、無傷のシータをラーマに差し出します。




・ ラーマはシータを受け入れ、アヨーディヤに戻ります。


ちゃんちゃん (続きがあるのですが、それはまた別の機会に!)


※ 超要約版なので、かなり端折っています! 


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