2021年2月17日はラグナータ・ダースの降誕際です。
ラグナータ・ダースは6人のゴースヴァーミーの一人であり、6人のゴースヴァーミーは私たちが従うガウディヤ・ヴァイシュナヴァの哲学的基盤となる書物をたくさん執筆されました。
生まれ
ラグナータ・ダース・ゴースヴァーミは1495年、西ベンガルの村でヴァイシュナヴァの両親の一人息子として生まれました。父ゴヴァルダンは地方で最も裕福でで権力を持つ人であり、彼と彼の兄弟のヒランニャは大きな土地を所有しており、税金をイスラム教の王に納めていました。二人は今でいう、億万長者でした。
少年時代
ラグナータ・ダースは最高の教育を受け、グルのバララーマ・アーチャーリヤや家族の僧侶であるヤドゥナンダン・アチャーリヤからクリシュナ意識を教そわりました。後に偉大な聖者ハリダース・タクールと出会い、その出会いはラグナータ・ダースに大きな影響を与えました。彼は大きな富を受け継ぐことが決まっていたにもかかわらず、唯一望んだのが、それよりも大きな味わいをもたらす、クリシュナの御名を唱和でした。
主チャイタニヤ・マハープラブとの出会い
その後彼はチャイタニヤ・マハプラブーの話を聞き、ある日、主が近くのシャンティプールという場所を訪れていると聞きました。主に会いたいという気持ちから、15歳にもかかわらず、ラグナータ・ダースは家から逃げ、主チャイタニヤ・マハプラブに会いにいきました。主はラグナータ・ダースを自身の永遠の僕であるとすぐに理解し、蓮華の御足で彼の頭に触れ、恩恵を授けました。
ラグナータ・ダースは数日間主と過ごした後、実家に帰りました。しかしその後、ラグナータ・ダースは何度も家を抜け出し、主チャイタニヤ・マハーププラブに会いにいきました。
父の不安
父ゴヴァルダンは自分の一人息子がサドゥの生活に惹かれていることにとても心配しはじめました。父親として、彼は息子に自分の財産を受け継いでほしいと思っていました。主チャイタニヤがまた近くを訪れれば、自分の息子はまた家を抜け出し、二度と帰ってこないと心配しました。それを避けるべく、ゴヴァルダンは息子が主チャイタニヤに会いに行く際、11人の護衛を付けました。
世帯者としての生活
ラグナータ・ダースの状況を完全に理解した主チャイタニヤは愛情をもって彼を歓迎しつつも、家に帰るよう促しました。「今はお家に帰り、普通の世帯者として暮らしなさい。側から見たら、完璧に義務をこなしているように見せなさい。でも心の中では常にクリシュナを思い出しなさい。その時が来たら、主クリシュナがあなたを導いてくださります」。
数日後、ラグナータ・ダースは家に戻り、主チャイタニヤの指示に従いました。美しく、敬虔な女性と結婚し、父のビジネスも手伝いました。しかしこれらの義務を続けながら、心の中ではこれらを全て捨て、放棄生活を送りたいと望んでいました。
主二ティヤーナンダとの出会い
このように世帯者の生活を続けていましたが、主に会いたい気持ちを押さえ切れず、何度も家を抜け出しましたが、その度に捕まってしまいました。ちょうどその時、彼は主二ティヤーナンダがとても近い交際者と共に、パニハティという場所にいると聞きつけました。ラグナータ・ダースは両親の許可を得て、護衛に囲まれながらパニハティに向かいました。そこでバニヤンの木の下で座る二ティヤーナンダを見て、平伏しました。すると主二ティヤーナンダは「来てすぐに逃げてしまうなんで、あなたは泥棒みたいだ。ここにきなさい」と仰いました。そして主二ティヤーナンダはラグナータ・ダースに「私の献身者と、この周辺にいるみんなのためにチップド・ライスとヨーグルトの食事を準備してほしい」と言い、ラグナータ・ダースは大変喜びました。ラグナータ・ダースは集まった全員分のためのチップド・ライスとヨーグルトを準備し、これに大変喜んだ二ティヤーナンダは瞑想の中で主チャイタニヤを呼びました。そしてほんの数人しか見えない特別な姿で主チャイタニヤは現れました。主チャイタニヤと主マハープラブは全員のお皿からチップドライスとヨーグルトをとって召し上がり、食べ合いっこをしていました。
その後ラグナータ・ダースは物質的なことから完全に執着をなくし、シュリー・チャイタニヤの元で愛情奉仕が行えるよう、主二ティヤーナンダに祈りました。そこで主二ティヤーナンダは集まった献身者にラグナータ・ダースを祝福するよう言いました。「あなたはヴァイシュナヴァ全員に素敵な奉仕を行ったため、主チャイタニヤ自身が現れ、個人的なあなたの捧げ物をもらいに来たのです。」そして主二ティヤーナンダは彼に、すべての障害や困難が取り除かれ、主チャイタニヤの直々の交際を得ることができるという恩恵を授けました。
最後の逃亡
この素晴らしい恩恵を得たラグナータ・ダースは実家に戻りましたが、家の中ではなく、庭で眠り、どう逃げようか考えていました。その時、主二ティヤーナンダの慈悲により特別なことが起きました。日の出前、グルであるヤドゥナンダナ・アーチャーリヤが現れ、「私たちの寺院のプジャリーが奉仕から離れてしまいました。あなたはとても説得力があるので、彼に奉仕を続けるよう説得してほしい。私があなたを案内してあげましょう」と言いました。そこでラグナータ・ダースはチャンスだと思い、「プジャーリーがどこにいるか知っているので、自分でいきます」と言い、家を離れました。
彼が消えたことに気づいた護衛がついてくると知っていたため、彼は道路や道を使わず、森の中を歩きました。そして普通に考えたら12日間というとても短い期間で、主がいるプーリーにたどり着きました。
プーリーに到着
プーリーにたどり着き、主チャイタニヤのところにいき、少し離れたところで平伏しました。彼を見た主チャイタニヤはとても喜びました。危険な森を通ってここまで来たラグナータ・ダースを見て、「ここまであなたが来れたのはクリシュナの慈悲です。物質的な執着を離れるのはとても困難です。クリシュナの慈悲のみにより、物質的執着から解放されることができるのです。」これを聞き、ラグナータ・ダースは「クリシュナの慈悲がどういう意味なのか、私にはわかりません。私が唯一知るのは、あなたの慈悲です。あなたが私を助けてくださいました。
主チャイタニヤの教え
その後、主チャイタニヤはラグナータ・ダースをスワループ・ダモダーラ・ゴースヴァーミーの保護下に置きました。16年ほど、ラグナータ・ダースはしもべのしもべとして仕えました。彼はとても謙虚だったため、直接主チャイタニヤに話すことはなく、質問がある時はスワループ・ダモダーラ・ゴースヴァーミーに聞き、スワループ・ダモダーラ・ゴースヴァーミーが主チャイタニヤ・マハープラブに質問を聞きました。その一つが献身奉仕において何を気を付けるべきかという質問でした。
その答えとして、主チャイタニヤはこうお答えしました。
1 噂話をしない
2 人に欠点を見出さない
3 プラジャルパ(クリシュナに関係ない話をする)をしない
4 必要以上に豪華なものを食べない
5 必要以上に着飾らない
6 人に敬意を表しながらも、自分は尊敬を求めず、ヴリンダーヴァンにいるシュリー・シュリー・ラーダ・クリシュナを瞑想しながら、常にクリシュナの御名を唱える
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