プルショッタマとは？
3年に一度訪れる特別な月で、adhimasa アディマーサとしても知られています。
プルショッタマの特別性
ー プルショッタマは精神的向上に最も好ましい月。
ー カルマ・カンダを修練する者にとってはmala masa 汚い月として知られています。なぜなら彼らの崇拝や行いで物質的な結果が得られないからです。献身奉仕(クリシュナ・バクティ）のみが結果を生み出すのです。
ー この月に行われる献身活動はその人の罪による汚れを取り除いてくれます。
ー クリシュナはこの月に自身のお力、慈悲、そして恩恵を全て注入なさりました。そのため、敬虔な行いは普段よりも効果があります。
プルショッタマはクリシュナのお気に入りの月
月の中でも、プルショッタマはクリシュナの最もお気に入り。
BG 15.18 私は世界でもヴェーダの中でも（プルショッタマ）至高なる者として讃えられている。
プルショッタマの栄光
1. 主クリシュナ 「プルショッタマの月は、従う者に恩恵を与える力を持っている。プルショッタマのヴラタ（誓い）を守る者は過去の罪の反動を全て打ち砕く。プルショッタマのヴラタを従わずして、純粋な献身奉仕は行えない。プルショッタマの価値というのは、ヴェーダに述べられているどのような苦行や宗教的な行いよりも大きい。プルショッタマのヴラタを守る者は必ず、人生の終わりに私の元、ゴロカへと戻ることができる。」
2. ドゥルヴァサ・ムニ 「プルショッタマの月に神聖な川で沐浴するだけで、その人は罪なき人間になる。他の月の栄光はプルショッタマの月の栄光の１６分の１にも及ばない。プルショッタマの月に神聖な場所で沐浴を行うこと、施しをすること、そしてクリシュナの聖なる御名を唱えることで、すべての苦しみは打ち砕かれ、その人は完璧を達成し、すべての望みを叶える。」
3. ヴァルミキ・ムニ 「プルショッタマのヴラタに従うことで、１００の馬の生贄の儀式から得られる恵よりも多くの恩恵が得られる。プルショッタマの月のヴラタの中に、すべての聖地が宿る。信念深くプルショッタマのヴラタを行う者は、必ずゴロカ・ヴリンダーヴァンに向かう。」
4.ナラダ・ムニ 「プルショッタマの月はすべての月、ヴラタ、そして苦行の中で最も最高です。プルショッタマの月の栄光を信念深く聞く者は、クリシュナバクティを手に入れ、瞬時に罪の反応から解放される。正しくプルショッタマのヴラタを行う者は無限なるスクリティを手に入れ、精神界へといくことができる。」
5. ナイミシャラニャの聖者たち 「慈悲深いプルショッタマは献身者の望みを叶える望みの木のようだ」
プルショッタマの由来
実はこの月はいつも吉兆ではありませんでした。プルショッタマの月の歴史と栄光はナラディヤ・プラーナの３１章に書かれています。
プルショッタマの月はmala masa 不純な月として知られていました。この月には他の月のように吉兆な日がなかったため、無意味で不吉だと考えられていました。月の権化はこれに大変落ち込み、主の元に行き、自身の事情を説明しました。彼女を哀れんだ主は自身の慈悲を彼女に授けました。そしてこの月に自身の質を全て与えたのち、この月は最も愛され、崇拝されることを宣言なさりました。
「他の月はsakamaサカーマ、すなわち物質的な望みを叶える。しかしこの月はniskamaニスカーマだ。望みがない人でも、様々な種類の望みをもつ人でも、この月を崇拝する者は、すべてのカルマが焼き尽くされる。そして私にたどり着くことができる。」
「私の献身者 は時々冒涜を犯してしまうが、このプルショッタマの月ではどんな過ちも、犯すことから守られる。」
プルショッタマに行う誓い
プルショッタマのヴラタを守る者は自身の悪いカルマの反動をすべて焼き尽くし、シュリマティー・ラーダとシュリー・クリシュナへの直接の奉仕を手に入れるとされています。
プルショッタマの月の過ごし方については経典にこのように薦められています。
ー ラーダ・クリシュナの神像、または写真を崇拝する。
ー 毎日にシュリー・シュリー・ラーダとクリシュナにギー・ランプを捧げる。 ー シュリーマド・バーガヴァタムやバガヴァッド・ギーターの読書量を増やす。特にギーターの１５章。
ー 資格のあるブラーフマナたちに施しをしたり、牛に仕えたり、プラサーダムを配る。
ー 神聖な川で沐浴をし、聖者たちの交際を求める。
現代人が行える誓いの例
ー ジャパの唱える回数を増やす。
ー シュリーマド・バーガヴァタムやバガヴァッド・ギーターから毎日１章、または数節読む。
ー 毎日レクチャーを一つ聞く。
Comments