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主二ティヤーナンダ、主チャイタニヤのダンダを三つに折る!




今回は主ニティヤーナンダと主チャイタニヤとの間の特別なリーラについてご紹介します。


主チャイタニヤのダンダ、三つに折られる


ある日、主チェイタニヤが川で沐浴する際、主の召使はダンダを持つよう頼まれました。

その召使は主が沐浴がすんだらすぐに次の行事に取り掛かれるよう、その準備をしに町に行かなくてはならなくなり、近くにいた主ニッティヤーナンダにダンダを持ってもらうよう、お願いしました。


喜んで持つことにした主ニッティヤーナンダでしたが、ふと、なぜこんな面倒なものを主であるチャイタニヤが持たないといけないのか不満になりました。そこで主ニティヤーナンダはダンダを3つに折って、川に投げ入れました。


川から上がってきた主チェイタニヤはすぐ次の行事に取り組みましたが、しばらくしてダンダがどこにあるのか問いかけられました。主ニティヤーナンダは知らないふりをし、「何も知らない」とお答えになりました。主チェイタニヤはサンニャーシーとして唯一の所有物であるダンダが無くされたことにお怒りになったのです。


このリーラはとても深く、神秘的なものです。


ダンダの意味


サンニャーサ・アシュラマに入ると、ダンダを授かります。チャイタニヤ・マハプラブはシャンカル・サンプラダーヤという、マヤヴァディのサンプラダーヤからサンニャーサを授かったため、エカダンディを受け取りになりました。


サンプラダーヤによって、持つダンダの種類も異なります。

マヤヴァディ ー 一本のダンダ (エカダンディ)⇨ 私は神であり、すべてが一つである

ヴァイシュナヴァ ー 3本のダンダ (トリダンダ)⇨ 私の体、心、言葉はすべて神への奉仕に使われる)


サンニャーサには4つの段階(kuṭīcaka, bahūdaka, parivrājakācārya, paramahaṁsa)があり、サンニャーサの下の段階では、ダンダを持つことが原則です。なのでサンニャーサになったばかりの方は、基本的に必ずダンダを持っていらっしゃいます。


主ニティヤーナンダがダンダを折った理由

主ニティヤーナンダは主チャイタニヤが至高人格神であり、最も偉大なパラマハンサをも遥かに超えている存在であると考え、なぜそんな主チャイタニヤがサンニャーサの下の階級が原則として持つダンダを持たなくてはいけないかと、納得いきませんでした。


まず、主ニティヤーナンダはダンダを3つに折り、エカダンディをトリダンダ(ヴァイシュナヴァが持つダンダ)にしました。でも主チャイタニヤはパラマハンサをも超えた存在であるので、ダンダを持つ必要はないと思い、三つに折ったダンダを川に投げ入れました。


主ニティヤーナンダは主チャイタニヤのご意志ではないことを行いません。ダンダを折り、捨てるのが主チャイタニヤのご意志ではなかった限り、ダンダを川に投げ入れることなど決してしなかったはずです。


主チャイタニヤがお怒りになった理由

主チャイタニヤは謙虚さの原則を教えることを望んでいらしたのです。


偉人の行ったことに、庶民をつき従っていくものだ。

彼が立派な行為で模範を示せば、世界中がその道をたどることになる。 

バガヴァッド・ギーター 3-21


主チャイタニヤは後にたくさんのサハジヤたちがプレーマの高位の段階を得れば、宗教原則に従う必要はないと主張しだすことを見据えていました。そこで、どれほど偉大なパラマハンサであっても、どれほど発展している献身者であっても、一般の人々を正しく導くためには、献身奉仕の宗教原則を従うことがとても大切であるとお教えになりたかったのです。


主チャイタニヤの献身者は主がサンニャーサの苦行を行っているのを見て、とても心を痛めていました。でもそのように心を痛めている献身者をみて、主チャイタニヤの心はもっと痛まれました。それでも主チャイタニヤは堕落した魂たちのために、これらの原則を厳格に従っていらっしゃいました。(ですからダンダを折られたことに対して、怒りをお見せになったのです)


このリーラの神秘力

主チャイタニヤは人々が彼のことを神と呼ぶと、耳を閉じたいと思っていらっしゃいました。

対して、主ニティヤーナンダは世界中が主のことを神として称えて欲しいと思っていらっしゃいました。一つであり、異なるお二人はこの超越的なリーラで二つの役割を担っており、この超越的なご兄弟の間の特別な関係を理解することは、誰もできないのです。


主チャイタニヤがマヤヴァディ・サンプラダーヤからサンニャーシーをとった理由

そもそも主チャイタニヤはなぜ、マヤヴァディのサンプラダーヤからサンニャーシーを授かったのでしょうか?


その頃、マヤヴァディであるシャンカル・サンプラダーヤは大きな影響力があり、大衆によく知られていました。サンニャーシーになるまえ、献身者でない人々は主チャイタニヤを普通の人と考え、主に対して冒涜を犯していた。しかしサンニャーシーの立場になれば、人々は自然と経緯を表します。大衆がサンニャーサーである主に敬意をもち、主のメッセージを真剣に聞き入れれば、精神的な恩恵を授かります。これが慈悲深い主チャイタニヤの計らいだったのです。


シャンカル・サンプラダーヤはそのころ影響力があったため、そのサンプラダーヤのケーシャヴァ・バラティからサンニャーサを授かったことで、一般人だけではなく、ブラーフマナたちも主チャイタニヤに敬意を表し、主の教えを真剣に取りました。


また、ケーシャヴァ・バラティはマヤヴァディ・サンプラダーヤに属していましたが、、偉大な献身者でもありました。一部の権威によると、彼は以前、偉大なヴァイシュナヴァ、マダヴェンドラ・プーリーに入門を授かっていたそうです。

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