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献身者との交流ー経典の教え




献身者との交流の大切さ


シュリーマド・バーガヴァタム 4-30-34

純粋な献身者とほんの一瞬の交際でも、天界の惑星に送られることや、完全なる解脱の中でのブラフマンの輝きへの融合とは比べ物になりません。体を捨て、死ぬことが定めである生命体にとって、純粋な献身者との交際は最も高い恩恵です。


シュリーマド・バーガヴァタム 3.25.25

純粋な献身者との交際の中で語られる至高人格神の遊戯やご活動は耳と心にとって、とても心地よく、満足感を与えるものです。このような知識を培っていくことで人は徐々に解脱の道において高められ、解放され、愛着を固定させることができます。それから真の献身と献身奉仕が始まるのです。


献身者同士における6つの愛情ある行動


ネクター・オブ・インストラクション(教えの甘露) 第4節

施しとして贈り物をすること、贈り物を受け取ること、心を打ち明けること、内密に尋ねること、プラサーダを受け取ること、プラサーダを捧げることが献身者同士で交わされる愛情の兆候です。


この説でシュリーラ・ルーパ・ゴースヴァーミーは他の献身者との交際の中でどのように献身活動を行っていくべきか説明しています。6種類の活動があります。1) 献身者に施しをすること、2)献身者がお返しとして差し出すものを受け取ること、3)献身者に心の内を明かすこと、4)主への秘奥な奉仕について問うこと、5)献身者にいただいたプラサーダ、精神的な食物をありがたくいただくこと、そして6)献身者にプラサーダを配ることです。より経験がある献身者が説明をし、まだ未熟な献身者はその人から学びます。これがguhyam ākhyāti pṛcchatiです。献身者がプラサーダ、至高人格神に捧げられた食事のお下がりを配る際、私たちは献身奉仕の精神を保つため、このプラサーダを純粋な献身者を通して与えられる主の恩恵として受け入れるべきです。また純粋な献身者を家に招き、プラサーダを捧げ、あらゆる面で満足させるべきです。これが bhuṅkte bhojayate caivaです。


3種類の献身者との交流

  1. より優れている人に出会った際は喜ぶ

  2. 自分より未熟な人には思いやりを持って接する

  3. 同等の人とは友情を育む

しかし気をつけなければならないのは、これらの関係で浮き彫りになっていく自分の妬み心です。


シュリーマド・バーガヴァタム 4-8-34

人々は全員以下のように振る舞うべきです:自分より優れている人に出会った際は喜び、自分より未熟な人には思いやりを持って接し、そして同等の人とは友情を育むべきです。このようにすれば、物質世界の3重の苦しみに決して影響されることはありません。


一般的に私たちは自分より優れている人を見つけると、その人を妬み、自分よりもまだ未熟な人を見つけると、その人をけなし、同等の人を見つけると、自分の活動に対して傲慢になりがちです。これらは全ての物質的苦難の原因です。ゆえに偉大な聖者ナーラダは献身者は完璧に行動するべきだと勧めました。より優れている人を妬むのではなく、その人を喜んで歓迎するべきです。より劣る人に対しては抑圧するのではなく、正しい水準まで持ち上げるために思いやりを持って接するべきです。そして同等の人に出会った際は、自分の活動を自慢して傲慢になるのではなく、友として接するべきです。クリシュナを忘れてしまったせいで苦しんでいる一般の人々に対しても、私たちは思いやりを持つべきです。このような行動によって、物質界で幸せに生活することができます。



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